試論

恥さらしによる自我拡散改善法を中心に

茶葉が黒い虫みたい

 人は起きる。ずっと寝てたらいいのにね。

 

https://note.com/toniitoniito/n/n7e1368e1fd66

 

 あらゆる動機に疑問をもち、名前をつけようとしている。急いていいことはないのだから自然と見つかるのを待つのがいい。しかしもう逃げられなくなってきた。ひとつも答えがないままここまで来てしまっている。怖くはないけれど、早すぎる。時間がない。

 汚いことを上塗りして美化するのは好かない。そのなかにあるきれいな部分を誰かがすくって読みとってくれるだろうから、わざわざ整地する必要はないのではないか。きれいな目をしている人がちゃんときれいな部分を読みとってくれるから、そう信じているから、ありのままにしている。甘えだろうか。隠れて生きようとしている私なのに不思議なことに心から感謝している。

 十年来書いてきたものは私ばかりを救う。ほかの誰かのためになることなんてなにもしていないからあたりまえだ。でも、たまに悔しい。

 どこかで、ツラちゃんのために書くんだといったような驕った気持ちがなかったろうかと回顧する。試論でわたしを知ってくれたツラちゃん。無償の愛を教えてくれたツラちゃん。

 きっとあった。愚かだよね。傲慢だったよね。ごめんね。いま改めているから、もうすこし待っていてね。改めているからさ。いま改めてるから。

 シンクにこぼれた茶葉をかたづける。歌をうたう。だれかと出かける予定をたてる。だれかの顔をおもいうかべる。はたらく。ツラちゃんのためなわけがないすべてのこと。それでも読んでくれていた、読んでくれているツラちゃん。